美しいうつわと個性豊かなキャラクターが織り成すミステリー『吉祥寺うつわ処漆芸家・棗芽清乃の事件手帖』

大人向けのキャラクター文芸、大人向けのライトノベルをお求めの方必見です!

今回は1月20日発売予定の小説をご紹介します。

  • 新しいキャラクター文芸を求めている
  • 軽く読めるミステリー小説が好き
  • 人が死なないミステリーが読みたい
  • ちょっと変わったお仕事小説が読みたい
  • 漆器、陶器、磁器などに興味がある

このような人にオススメです。

目次

『吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖』とは

『吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖』

穂波晴野:著

マイクロマガジン社

あらすじ

⁡研究で使う美術品である土器を壊してしまったという疑いをかけられ、皆の前で教授に怒られてしまい、大学で浮いてしまった花岬麻冬。⁡⁡

⁡意気消沈しながら吉祥寺を歩いていると、「木蓮陶房」という店を見つける。⁡⁡

【壊れモノ、繕います。お気軽にご相談ください。】の文字に惹かれて店内に入っていく麻冬。

⁡そこでうつわと漆の商いをしている美人で聡明な店主・棗芽清乃と出会う。⁡⁡

⁡麻冬は大学であったことを清乃に話すと、彼女は「何となく分かった」とこたえ、実際に真相を解明してしまう。⁡
⁡それから麻冬は清乃のもとでアルバイトをすることになるのだが……。⁡

第1章 割れ

麻冬は、授業中九谷教授に問い詰められて、美術品を割った犯人にされてしまい、大学で浮いてしまう。

「木蓮陶房」で出会った清乃さんは、金継ぎという手法で壊れた器をなおしている職人さん。

彼女に問われるまま、自分があらぬ疑いをかけられることになったことの顛末を話していく。

麻冬ちゃんと清乃さんの出会いの物語。

個人的に、大学院生の越前先輩がキャラ濃すぎてビックリしました(笑)

第2章 ひび

木蓮陶房でアルバイトを始めた麻冬。

おちょこを直して欲しいとやって来たのは高取さくらと名乗る上品な老婦人。

しかし彼女は、ひびを直すには1度おちょこを割る必要があると聞き、修繕をためらってしまう。

第3章 欠け

木蓮陶房のポストに不穏な投函があった。

麻冬は、その犯人を捕まえるため、和食処の板前見習いである逸流に協力を依頼する。

調べていく中で麻冬が知った、清乃さんの過去とは―?

書き下ろし番外編 25時からのレイト・ショー

麻冬の妹が上京してくる。

せっかく準備して待っているのに、いもは突然麻冬のところに泊まるのをキャンセルすると言ってくる。

どうしてこんなことになったのかと悩む麻冬に、清乃は映画に行こうと誘い―。

感想

人が死なないミステリー小説。⁡⁡
⁡漆器や陶器など、自分が知らないジャンルの世界を知ることができるのも本書の魅力だと思いました。⁡
⁡ミステリー小説ですが、ある意味お仕事小説でもありそうです。⁡
⁡⁡
⁡麻冬ちゃん、清乃さんだけでなく、和食屋さんの板前見習いの逸流に第1章の院生もキャラクターが立っていて⁡、キャラクター文芸とはこういうものをいうのかな?と思えました。

⁡個人的に第2章の「ひび」が素敵な言葉遣いの老婦人が出てきて、素敵でした。

まとめ

『方舟』以来の一気読み作品でした。

小説読むのはハードルが高い。

ミステリー小説に挑戦したいけど人が死ぬ話は苦手…

という方には、ぜひとも読んでいただきたい作品でした。

個性豊かなキャラクター達に、テンポよく進んでいく推理や会話は、ドラマやアニメを見ているようでした。

漆芸家という職業や、継ぎ師という仕事の美しさも知ることができるので、美術品や「うつわ」に興味がある人にも楽しんで頂ける作品だと思います。

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