2023年4月12日に本屋大賞が発表されますね。
本好きな方々が個人的な予想を出されていますが、、、。
どれも面白いものばかりで…私は1位以外選べませんでした。
そこで今回は、本屋大賞について、ノミネート作品について、一緒におさらいしてみましょう!
・本屋大賞ってそもそもなに?
・本屋大賞作品を読んでみたい
・過去にはどんな作品が大賞だったの?
・読書初心者ですが、本屋大賞って読みやすい?
こんな方にオススメです。
本屋大賞とは?
書店員の投票だけで選ばれる賞です。
「本屋大賞」HPより
「本屋大賞」は新刊書店(オンライン書店も含みます)で働く書店員の投票で決定するものです。過去一年間、書店員自身が自分で選んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選びます。
また「本屋大賞」は発掘部門も設けます。この「発掘部門」は既刊本市場の活性化を狙ったもので、過去に出版された本のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと書店員が思った本を選びます。
・本屋大賞
・発掘部門
・翻訳小説部門
の3部門があります。
2023年の本屋大賞!
簡単なあらすじと感想をご紹介します。
本を選ぶときの参考にしてみてください。
どれを選んでも面白いので、ぜひ直感で読んでみてください。
『月の立つ林で』青山美智子:著
あらすじ
「タケトリ・オキナ」という人物がポッドキャストで話す「ツキない話」
このポッドキャストを通して、登場人物たちが緩やかにつながる短編連作小説。
何気ない月の話を聴きながら、一歩ずつかけがえのない日常を歩いていく。
感想
ほっこりしたい時の青山さん。今回もほっこりしました。
読書初心者にもオススメです。
『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒:著
あらすじ
主人公の橘は、上司からの命令で音楽教室の潜入調査をすることになる。
チェロに対する複雑な思いを抱えながらも、チェロ講師・浅葉の生徒になる。
音楽とスパイが掛け合わさった音楽小説。
感想
主人公の橘の状態の変化、彼の抱えた秘密に感情移入しながら読めました。
音楽好き、軽いスパイもの好きな人にオススメです。
『君のクイズ』小川哲:著
あらすじ
クイズ番組の最終戦。
三島玲央は対戦相手の本庄絆が、クイズ問題が発表される前に正解を叩き出すという驚くべきことをやってのける。
やらせだったのでは?と気になった主人公は、彼について調べ始めるが・・・。
感想
「スラムドッグ💲ミリオネア」のような小説だと思って読み始めけど、全然違った。
クイズ番組が好きな人にオススメです。
『爆弾』呉勝浩:著
あらすじ
【スズキタゴサク】と名乗る男性が、傷害罪で逮捕された。彼は自身の名前以外覚えていないといい、住所も本名も分かっていない。
のらりくらりと警察官の言葉をかわしつつ、彼は「この後、爆発が起きる」と予言。そして過去自殺した警察官の名前を出す…。
警察と爆弾魔との闘いが始まる。
感想
とにかく【スズキタゴサク】の言動が、終始イライラした😅
警察ミステリーが好きな人、映画になりそうな物語が好きな人にオススメです。
『川のほとりに立つ者は』寺地はるな:著
あらすじ
原田清瀬は、恋人の松木が意識不明の重体になったと連絡を受ける。
心配する一方で、清瀬は松木の抱えている秘密によって彼のことを信じきれずにいた。
感想
個人的第1位作品です。
人々が無意識に持っている常識や当たり前について問い直してくる作品です。
価値観や考え方を変えたい人にオススメです。
『汝、星のごとく』凪良ゆう:著
2023年本屋大賞受賞作品!
あらすじ
毒親に振り回されている櫂と暁海。2人は出逢い、互いの境遇が似ていることから惹かれ合い、付き合うことになる。
大人になり、2人の生活が変化するにつれて、2人の考えや関係性も変化していく。
感想
すごく評判が高い恋愛小説だったので、期待値がめちゃくちゃ上がった状態で読みました。
そのせいか、個人的に好みではなかったです。凪良ゆうさんの他の作品はどれも好きなので、本当に好みの問題だと思います。
圧倒的恋愛小説が読みたい人、オススメです。
『宙ごはん』町田そのこ:著
あらすじ
主人公の宙には、お母さんとママがいる。
しかしある日、育ての母であるママから「これからは産みの母である花野と暮らした方がいい」と言われる。
母親らしくない花野、花野に思いを寄せている恭弘との不器用な暮らしが始まる。
感想
『そしてバトンは渡された』をよりリアルにした小説だと思いました。
人は支えあって生きることが必要だと感じました。「支え合う」がポイントで、支えるだけ、支えられるだけはバランスが崩れるのだと小説を通して感じました。
家族小説が好きな方にオススメです。
『方舟』夕木春央:著
あらすじ
かなりネタバレ注意な小説。
越野ら7人はある地下建築に辿り着き、そこで3人家族も加わり、10人で一夜明かすことに。
しかし地震によって出入り口が塞がり、誰か1人が犠牲にならなければ脱出することができない。
期限は1週間、それ以上経つと全員死んでしまう。そんな中、ある人物が殺される。
感想
感想すらもネタバレになりそうな物語でした。
というか、物語でよかった。
一気読み必至な小説ですので、ミステリーが好きな人、物語性の高い、濃い小説が好きな人は必読です。
『#真相をお話しします』結城真一郎:著
あらすじ
全部で5話の短編小説です。
「惨者面談」「ヤリモク」「パンドラ」「三角奸計」「#拡散希望」
それぞれがミステリーになっています。
感想
個人的に「#拡散希望」が面白くて好きでした。
現代の問題をミステリーにしているところに面白みを感じました。
ミステリファンはもちろんですが、短編小説なので、読書初心者にもオススメです。
『光のとこにいてね』一穂ミチ:著
あらすじ
境遇の全く異なる結珠と果遠。それにもかかわらず、互いが唯一無二の存在となり、互いの存在が救いとなっていく。
惹かれ合いながらも、再会と別れを繰り返す、彼女たちが目指す光の場所とは。
感想
『スモールワールズ』に続いて、完全なハッピーではない小説。ある意味クセになります。
『ののはな通信』(三浦しをん:著)が好きな人、女子同士の恋愛に似た友情が好きな人にオススメだと思います。
過去の本屋大賞受賞作品
今年は本屋大賞が始まって20周年です。
ここで、過去19作品を振り返って、本屋大賞受賞作品の変化を見てみましょう!
「本屋大賞の20年」という小冊子を置いている書店もあります。
過去の受賞者によるメッセージが収録されています。
ぜひチェックしてみてください。
また、本屋大賞のサイトでは、過去の本屋大賞受賞作品のスタンプラリーに参加できるようになっています。
サイトにアクセスし、用紙をダウンロードして、ぜひ参加してみてください。
2022年 『同志少女よ、敵を撃て』
2022年
『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬:著(早川書房)
アマゾンオーディブルでも、聴き放題プランに入っていれば無料で聴くことができます。
2021年『52ヘルツのクジラたち』
2021年
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ:著(中央公論新社)
2020年『流浪の月』
2020年
『流浪の月』凪良ゆう:著(東京創元社)
実写映画化作品
2019年『そして、バトンは渡された』
2019年
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ:著(文藝春秋)
実写映画化作品
2018年『かがみの孤城』
2018年
『かがみの孤城』辻村深月:著(ポプラ社)
アニメ映画化作品
2017年『蜜蜂と遠雷』
2017年
『蜜蜂と遠雷』恩田陸:著(幻冬社)
直木賞受賞作品
実写映画化作品
2016年『羊と鋼の森』
2016年
『羊と鋼の森』宮下奈津:著(文藝春秋)
実写映画化作品
2015年『鹿の王』
2015年
『鹿の王』上橋菜穂子:著(KADOKAWA)
アニメ映画化作品
2014年『村上海賊の娘』
2014年
『村上海賊の娘』和田竜:著(新潮社)
2013年『海賊とよばれた男』
2013年
『海賊とよばれた男』百田尚樹:著(講談社)
実写映画化作品
2012年『舟を編む』
2012年
『舟を編む』三浦しをん:著(光文社)
実写映画化作品
アニメ化作品
2011年『謎解きはディナーのあとで』
2011年
『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉:著(小学館)
ドラマ化作品
2010年『天地明察』
2010年
『天地明察』冲方丁:著(角川書店)
実写映画化作品
2009年『告白』
2009年
『告白』湊かなえ:著(双葉社)
実写映画化作品
2008年『ゴールデンスランバー』
2008年
『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎:著(新潮社)
実写映画化作品
中古価格 |
2007年『一瞬の風になれ』
2007年
『一瞬の風になれ』佐藤多佳子:著(講談社)
2006年『東京タワー オカンとボクと、時々オトン』
2006年
『東京タワー オカンとボクと、時々オトン』リリー・フランキー:著(扶桑社)
実写映画化、ドラマ化作品
新品価格 |
2005年『夜のピクニック』
2005年
『夜のピクニック』恩田陸:著(新潮社)
実写映画化作品
新品価格 |
2004年『博士の愛した数式』
2004年
『博士の愛した数式』小川洋子:著(新潮社)
実写映画化作品
新品価格 |
こう見ていくと、映画化された作品が多いですね。
1位以外の作品でもメディアミックス化された作品が多いようなので、本屋大賞をチェックすれば映画やドラマの原作をイチ早く見ることができるともいえそうです。
1位以外の作品も見たいという方は、「これまでの本屋大賞」で確認してください。
まとめ
最近の本屋大賞候補作品は短編小説もノミネートされることが増えてきたので、読書初心者の方も読みやすいかと思います。
2023年のノミネート作品で言えば、
ほんわかしたい方には青山美智子さんの作品を、ミステリーが好きな方は結城真一郎さんの作品がオススメです。
本屋大賞発表当時は単行本ばかりですが、
過去の作品では、持ち運びがしやすい文庫本になっています。
また、映画やドラマ、アニメ化などメディアミックス作品になっていたりする作品が多いので、ぜひ原作から読んでみてください。
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