図書館、本の必要性について現役司書が語ります

今はチャットGPTがあるし、本なんて古いんじゃない?

なんで、本を読むことを勧めるんだろう?本って必要?

インターネットが発達し、AIが優秀になってきた現代において、こんな疑問を持つ人は多いのではないでしょうか?

ーーーたかが本。されど本。ーーー

本は、生活に必ずしも必要なものではないですよね。

それなのにどうして本を読め!っていろんな人が言うんでしょうか。

今回の記事では、図書館の必要性、本の重要性について分かります。

こんな疑問を解決できると思うので、最後まで読んでみてください<(_ _*)>

目次

図書館は必要?

今は、インターネットやテレビが普及して情報はどんどん速く正確に、私たちに伝わります。

しかも、チャットGPTなんかも出てきて、質問力さえ鍛えれば、正確で速く情報を得ることができます。


私が図書司書を目指しているときも、本の形態は変化し、電子書籍なるものも出てきた時で、本屋さんは不況の波にのまれていました。

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やっぱり「本を買う民族」といわれる日本人に、無料で貸し出しをする図書館という制度は合わないのかなとはがゆい思いもしました。

昔あった貸し本屋のイメージが、まだあるのかもしれないですね。

しかし、図書館にはレファレンスサービスというサービスがあることをご存知ですか?

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このサービスを利用することで、自分で探せない情報を専門家の司書が代わりに探してくれるのです。

情報の中には間違った情報がある。これは誰でも知っていることですよね

では、全部を検索して検索結果が出てくるわけではないことを知っていますか?

検索サービスの性質上、ネット上にある全ての情報を検索結果として出しているわけではないのです。

司書は、そこの穴を埋めるように検索をかけ、情報を収集し、利用者に提供するのです。

インターネットのように玉石混淆な情報でもなく、テレビのように話し言葉ではなく、新聞のように要約されていない。簡単な概要を伝える本から詳しい情報が載ってる本まで、図書館で読むことが出来るのです。

このように、図書館は、様々な情報を探すことが出来ます。

横の繋がりもあり、別の図書館から本を借りてくれるサービスもあります。(図書館によります)

図書館は「知の倉庫」といわれるゆえんです。

文字が苦手だったら漫画や画集を見てもいいんです。辛いことがあったら、元気になれる本を読んだらいいんです。
テレビやインターネットは、作り手の発信を受けとるだけです。でも本は、あなたが出会いに来て、あなたが選んで、あなたが読んで完成します。
図書館は、そのためにあります。
人の自主性や主体性、創造性を守るためにあります。

そして、個人の読む自由、知る自由、借りた本などの秘密を守ります。
どうぞ、いつでもいらしてください。

あなたのまちにも1つはあるはずです。素敵な本がたくさんある、図書館が。

書籍は必要?

今はインターネットが普及し、検索サービスで簡単に調べることが出来る時代です。

その中には間違った情報が含まれていることもある。というのは前述した通りです。

しかし、書籍は著者(場合によっては編者)だけでなく編集者や出版社、校閲の人達と様々な人の手を経て出版されています。

そのおかげで、間違った情報というのが少ないのです。

さらに、書籍は感性や想像力は確実に磨かれると思います。だって書籍は、音声も映像だってありません。読む人が想像して、読み進めることができます。しかも、読むスピードも、その人の次第です。そう、読んでるあなた次第です。素敵でしょう?ゆっくり読んでも、飛ばして読んでも大丈夫です。
読み返しても、勝手に想像しても大丈夫です。いい意味で、全部あなたの勝手、自由なんです。

さらに、最近の研究では、読書をすることでストレスが68%も軽減すると言われています。

疲れた時にスマホやゲームをするのではなく、ちょっと本を読んでみてはいかがでしょうか。

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図書館の必要性を司書が熱弁する『司書名鑑』

図書館に関わる仕事をされている31人にインタビューしたものをまとめた『司書名鑑』という本があります。

この本で、インタビューを受けていた司書の方々の多くが「情報」という言葉を使っていました。

司書は情報を扱うスペシャリストであり、人々に情報を届ける役割を担っているということだと私は思いました。

司書を目指している方、司書の仕事をしている方、司書の仕事に興味がある方はぜひ読んでみてください。

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まとめ

図書館は無料で本が借りられる場所です。

しかし、それだけでなく、情報を得る場所、知の倉庫という認識を持っていただきたいなと思っています。

素敵な本を、たくさんの人に会わせてあげられる。
だから私は、この仕事が大好きです。

ちょっと語りすぎました。お恥ずかしい。でもなんか、言いたくなってしまって。

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