読書オタクすぎて司書になった私が文庫と単行本について語る。

皆さんは、本の大きさって気にした事ありますか?
文庫本サイズ、単行本サイズ、B6判、四六判etc…..
このように、本にはいろんなサイズがありますよね。

今回は、大きく分けて2種類の大きさのある小説(文芸書)についてお話します。

この記事は、次のような疑問を持った人にオススメです。

  • 本の大きさで何か違うの?
  • 新刊を文庫本で読みたいのに、なんでないの?

単行本と文庫本
あなたはどちらが好きですか?

目次

単行本とは

単行本

単行本は、「文藝春秋」「文學界」などの文芸雑誌や新聞で連載されていたものを1冊の本として刊行したものです。
作家生活○周年記念や、企業とのタイアップで書き下ろしを出版されることもありますが、基本的には連載されていたものに加筆・修正を加えて出版しています。

単行本の特徴
・19〜22㎝の大きさ
・価格が1000円以上
・雑誌掲載や著者書き下ろしで刊行される
・文字や行間が広め
・新聞掲載のものは挿絵が描かれていることもある
・表紙はボール紙で作られているハードカバーと、柔らかいソフトカバーの2種類がある
・文章が書かれている紙も質が高い
・装丁は著者や出版社がこだわって作っていることがある

発売されてすぐに読みたい、芥川賞・直木賞や本屋大賞などを獲った本を読みたい人は、単行本を読むことをオススメします。
通常、発売されてすぐに文庫化されることは少ないため、早く読みたいという人は単行本を購入する方がいいと思います。
また、芥川賞・直木賞はほとんど文庫化されることがありません。本屋大賞でも約半分といったところでしょうか。

というのも、文庫化される本というのは、話題性もさることながら売れる本かどうかというのが重要なようです。
最近では、「流浪の月」「元彼の遺言状」などが映画化・ドラマ化が決定した後に文庫化しています。

このように、メディア化されるかどうかが文庫化するかどうかとまでは言い切れませんが、近年ではそういう傾向があるということを覚えておくと、単行本購入の基準になりますね。

文庫本とは

文庫本

文庫本とは、単行本として出版されたものをいわゆる廉価版として発行し直したものです。
文庫化するにあたり、著者が加筆修正を加えたり、スピンオフを書き下ろしたりすることもあります。

ライトノベルとよばれるものや、ライトノベルに近いものを発行してるレーベル(出版社がつくっているシリーズのようなもの)では文庫本でのみ発売されています。

文庫本の特徴
・大きさは15〜16㎝
・価格は1000円以下のものが多い
・単行本が発売されてから発売されることが多い
・文字が小さく、行間が狭い
・紙が薄くて、本自体が軽い
・小説によっては書き下ろしが収録されている
・解説が書いてある

数年前に出版されたものが文庫本になっていたり、書店に並んでいたりすることありますよね。

そういう本はメディア化していたり、テレビやSNSで話題になっていたりする本であることが多いです。

読書が苦手だけど話題の本なら読んでみたいという方は、文庫本がオススメですよ。

まとめ

単行本は、
・文芸雑誌や新聞で連載されていたものが書籍化したもの
・価格は高め
・紙の質や表紙などにこだわっている
・各賞を受賞した本の最初の形態

文庫本は、
・基本的には単行本の後に発売されるもの
・価格は低め
・持ち運びがしやすいこと
・話題性やメディア化されたものが多い

図書館で借りて読むということも図書館ヘビーユーザーとしてはオススメしたいところなのですが・・・人気の本や新刊は予約する人が多く借りることが難しいので、すぐに読みたい!という人は電子書籍や書店での購入をオススメします。

文庫本、単行本、それぞれに楽しみ方や利点があります。

それぞれの特徴を知って、それぞれの本を楽しんで下さい。

リアル書店で単行本と文庫本の違いを見てみるのも、新たな書店の楽しみ方かもしれません。
ぜひ、書店に足を運んでみてくださいね。

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