司書が朝読書を薦める理由と3つの効果について

朝読書
という言葉をご存知ですか?

小・中学校や、最近では高校でも行われている取り組みです。
授業前に行われるたった10分の読書。
たった10分間の短さのせいか、「意味ない」「無駄」という悲しい声も聞かれます。

しかし!
たかが10分、されど10分。
朝読書にはいろんな効果があるのです!

そもそもみなさん、1日の中で10分間読書に使える時間を確保できていますか?
なかなか難しいという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

目次

朝読書がオススメな理由

朝読書は、文字通り朝に行う読書活動です。

朝は脳が疲れていない状態なのでインプットがしやすく、実用書やビジネス本を読むには最適な時間です。
朝一番にスマホを触ったり、ニュースを見たりしている人は多いかと思います。
情報社会の今、それらは必要な行為のように思えますが、脳にとってはかなり負担がある行為なんです。


詳しく知りたい方は、『スマホ脳』や『News diet』をお読みください。

スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]

価格:1,078円
(2022/4/24 11:02時点)
感想(52件)

News Diet [ ロルフ・ドベリ ]

価格:1,870円
(2022/4/24 11:03時点)
感想(2件)

読書は脳や目に負担が少なく、メモをとりながら読書を行うとさらに脳の活性化にも繋がります。
インプットだけでなく、アウトプットをすることで脳の整理を助けるので、オススメです。

朝読書の効果

心のゆとりが持てるため、イライラしたり落ち込んだりしにくい

朝からの読書は、静かに自分と向き合う時間でもあります。
ただひたすら文字を追うことによって、自分の考えや悩みを整理することができます。

一方的に情報が入ってくるスマホやテレビに対して、読書は本に書いてある情報を追いながらも自分の想像(創造)力を使っていることがわかると思います。

高校で朝読書を取り入れた学校では、朝から生徒の心を落ち着けるためという目的で始めた学校もあると言います。
その結果、生徒たちは落ち着いて1日をスタートさせ、授業中も落ち着いていたとのことでした。

心にゆとりを持つことで、自分のしたいことやすべきことを効率よく行うことができるはずです。

新鮮な脳でインプットしやすい

脳は夜寝ている間に、昼間の情報を整理しています。
朝一番は、脳が整理し終わったあとの状態なのです。

余談ですが…
朝の脳をスッキリさせておくには、寝る直前までスマホを触らないことが肝心です。
寝る前の読書も、脳をリラックスさせてくれるのでオススメです!
寝る前は実用書よりも小説や詩集のように心を落ち着けてくれるものを読むといいでしょう。

その状態の脳に読書を通して情報を与えることで、新しいアイデアやひらめきが生まれるかもしれません。

脳への負担が少ない

朝からスマホやテレビで情報を得てもいいのでは?
情報社会に生きる現代人にとっては、必要なことのように思います。
しかし、脳にとってはかなり負担になるのです。

『スマホ脳』にもありましたが、スマホを見る行為は脳のドーパミンがドバドバと出ています。
麻薬中毒に近い状態らしいのです。

朝から脳をそのような状態にしてしまうと、スマホがないと落ち着かない中毒状態が続いてしまい、仕事や勉強の効率が下がってしまいます。

一方で読書は、そのような中毒性はなく、ストレスを軽減してくれる効果が認められています。

社会人の方でも、朝早く起きてカフェやファミレスで朝活してる人いますよね?
仕事だったり、勉強だったり、または転職や副業だったり……。
その朝活の1つに、朝読書(朝読)を加えてみませんか?

朝読書にオススメ小説3選

ここで、朝読書してみたいけど…どんなものを読んだらいいか分からない!という方に、小説をご紹介します。短編集なので読書初心者の方でも読みやすいですよ。

『木曜日にはココアを』青山美智子:著

まーぶるカフェの店長をしている主人公。
彼は、毎週木曜日にココアを注文する女性に淡い想いを寄せている。
ある日彼女の顔が浮かない日があり…。

青山美智子さんの本は私もいくつか持っていますが、朝読書で心を和ませたい時にオススメです。
連作短編集なので、明日も続きを読もう!という気分にさせてくれます。

木曜日にはココアを (宝島社文庫) [ 青山美智子 ]

価格:704円
(2022/4/24 10:52時点)
感想(14件)

『5分間SF』草上仁:著

SFに興味があるけど、長編はちょっと…という方にもオススメできる超短編集です。

SF(サイエンスミステリー)が好き!星新一が好き!という方にオススメです。
一つ一つが短いので、10分間読書に最適です。

5分間SF (ハヤカワ文庫JA) [ 草上 仁 ]

価格:704円
(2022/4/24 10:59時点)
感想(0件)

『推し、燃ゆ』宇佐美りん:著

「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」
衝撃の一文から始まる本書。
主人公は高校生。
推しは自分の背骨だと考え、推しを推すため行動し、推しのために生きている。

第164回芥川賞受賞作品。

難しいというイメージがある芥川賞ですが、これはかなり読みやすいです。
推しがいる全ての人に読んでほしい作品です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次